パロ
ブータン唯一の国際線空港があり、ブータンを目指してやってきた世界中の人々が最初に上陸するブータンの地、パロ。街の真ん中に川が流れるパロには、ブータン観光の代表とも言えるタクツァン僧院や、県庁のパロ・ゾン、ブータンの古刹キチュ・ラカンがあります。水田が広がる景色の中に農家が点在している景色は、旅人の心をくすぐります。


ティンプー
ブータンの首都ティンプー。近代化と伝統が混じり合いながら進化を遂げるこの都市は、弾丸ブータン旅でも満足出来る程観光スポットが点在しています。ここでは、政治と宗教の総本山であるタシチョ・ゾンや、第3代国王を記念して建てらたメモリアル・チョルテン、守護寺チャンガンカ・ラカンのほか、新たなビューポイントとして注目を集めるクエンセルポダンが人気です。また、週末バザールのサブジバザールやブータンの珍獣ターキンが見られるモティタン動物園も必見です。ティンプーの面積は約26㎢ですが、観光スポットは市内中止部に集中しているため、観光がしやすいのも魅力のひとつです。


プナカ
古都プナカはティンプーが通年の首都になるまで、約300年間「冬の都」の役割を担っていました。標高約1,350mとブータンには珍しい亜熱帯気候で、今でも冬になるとタシチョ・ゾンの僧侶たちはプナカへ移動し生活しています。ティンプーからの移動時間は約3時間、晴天時ヒマラヤ山脈が望める標高3,150mのドチュ・ラ峠を通過し、プナカに到着します。短い滞在日数でも日帰りで立ち寄ることが出来るプナカの主要観光スポットは、プナカ・ゾンとチミ・ラカン。プナカののどかでゆっくりとした時の流れを感じながらの観光は、旅人の心を癒します。


ブムタン
ブータンに1週間ほど滞在する場合はオススメしたいのが、中部~東部の観光です。その中でも中部に位置するブムタンはブータンを代表する古刹・名刹が多い地域で、チュメ、チョコル、タン、ウラの4つの谷を総じてブムタンといいます。クジェ・ラカンやジャンパ・ラカン、タムシン・ゴンパ、ウォンディチョリン宮殿やメンバル・ツォの観光がおすすめです。


まとめ
これまで紹介した観光はほんの一部にすぎず、毎年11-3月にオグロヅルが飛来するポプジカ谷、東ブータンのタシガンやタシヤンツェなど、ブータンを語る上で外せない観光箇所を周ろうと思った場合、西から東へと横断しないとブータン観光は網羅できません。また冒頭でも話したように、ブータン観光は自然や文化に様々なアクティビティが存在するので、どこに焦点を当てるかによって見どころは異なってきます。でも大丈夫、ブータンは逃げません。『長期間のお休みが取れない』、『またブータンという国に惹かれるけれど観光に迷っている』という方は、まずは定番の寺院巡りから始めてみてはいかがでしょうか?