ブータンラボ

幸福度はお金や物で決まらない。ブータンの幸せの尺度

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
DSC_1524
『世界で最も幸せな国 ブータン』・・・これは、多くの日本人がブータンに頂くイメージではないでしょうか。2011年にブータン国王夫妻が来日されてから、日本でも注目を浴び始めたブータン。特に2016年は日本との国交30周年の年として、ツアーやイベント等、スポットライトを浴びる機会が多く、『幸せの国』『幸福度ナンバー1の国』などと“幸福度”を全面的に打ち出しているものも少なくありません。でも、幸福って、何がどのような視点で幸福なのでしょうか?幸福と言っても様々な幸福の形があるので、ひとくくりには出来ませんね。ここでは「ブータン人にとっての幸福とは何か?」「そもそも、幸福とは何か?」を考えてみましょう。


幸福ってなに?
国の豊かさをはかる指標として「国民総生産(GNP)」が挙げられますが、ブータンではGNPではなくGNH・国民総幸福量という概念を提唱し、GNPよりGNHが重んじられています。たくさんのお金や物に囲まれた【物資的に豊かな生活=幸福】という概念を覆すGNH・国民総幸福量。幸福とは一体何をもって幸福と言うのでしょうか。


日本人って幸福なの?
テレビや雑誌などのメディアの影響で、ブータンが「世界一幸せな国」と表されるのはご存知の方も多いと思います。
また世界的にみても、幸福度ランキングの上位を占めるのは北欧諸国が多く、日本は80位を下回ることもあります。
物資的に豊かである日本の幸福度が低いのは何故でしょうか。

理由は様々挙げられますが、その内の一つに、「戦後の物資至上主義が幸福感につながらなくなったから」という説があります。
いくらお金や物に囲まれていても、精神的な充足・安息を得ることができなくなっており、幸福感を得ることが難しくなってしまったと考える説です。
現代日本の闇の部分といっても良いかもしれません。


ブータン人にとっての幸福とは
ブータン人に「幸せですか」と尋ねると「はい」と答える人がほとんどだと聞きます。これは、精神的・体験的なものに重きを置いているからではないでしょうか。
国民からの尊敬と人気と注目を常に集め続けている国王という絶対的リーダーの下、「医療や教育が無償で平等に提供されている」という福祉の手厚さ、そして信仰心。
これらがブータン人が自らが幸福だと感じる理由ではないでしょうか。

「1日3食食べられて、寝るところがあって、着るものがあるという安心感」、それだけで満ち足りていて幸福だと思える。
それがブータン人にとっての幸福につながっているのです。

再・幸福ってなに?
現代日本と幸福度の低さと、ブータン人の考える幸福には大きな隔たりがやはりあるように思われます。現代日本も物資至上主義から脱し、精神的・体験的充足に重きを置く方向転換の時期にさしかかっているのかもしれませんね。

さいごに
ブータンを訪れると、近代化した都市であっても、どこかタイムトリップをしたような、のんびりとした空気を味わうことがあります。
ほのぼのとした心地よい気持ちに浸ることができます。幸福はお金やものでははかれない。そういったことを肌で感じさせてくれる国、それがブータンです。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加