ブータンは谷ごとに異なる言語が話されていると言われ、約20の言語が存在しています。
小さな国に20もの言語が存在するということは、各々の地域が独自の文化を発展させてきたことがわかりますね。
ゾンカ語が国語になるまで
ゾンカ語が国語として用いられたのは1970年代のことでした。1970年代は、ブータンにとって国際社会への転換期。1971年に、3代目国王ジグメ・ドルジ・ワンチュクがゾンカ語が国語であると提唱し、国王が重視していたブータンの文化や伝統の保護の一環として、ゾンカ語普及政策がとられました。
しかし、ゾンカ語を国語として設定するには問題が。当時ゾンカ語には書き言葉が存在していなかったため、新たに文字や綴りを作る必要がありました。
そこでゾンカの文法や表示法などの開発を進めるゾンカ開発委員会が設置されました。
開発委員会はゾンカ語のIT化など、現在も変化し続ける社会に適応できるようなサービスを推進しています。
ゾンカ語を話したい!
ブータンでは英語が通じるので、旅行中ほとんど言葉に関して困ることはありません。ガイド、ドライバーはもちろん、地元の方も若い世代は英語を話すので、ゾンカ語に触れるのはガイドとローカルの方が会話しているときくらいです。
旅行者にとって言語問題がないのは嬉しいことですが、折角ブータンに来たのだから、ブータンの言葉でコミュニケーションを取ってみるのも旅行の醍醐味。
ホテルやレストランのスタッフや、農家の方たちへ、敢えてゾンカ語で気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ゾンカ語は読み書きが難しいので、まずはトラベル会話から始めることをおすすめします。「ありがとう」や「美味しい!」など、簡単なフレーズをいくつか覚えて行き、現地でゾンカ語を話してみましょう。
旅行で使えるゾンカフレーズはこちらをご確認下さい。