ブータンラボ

世界で唯一国民総幸福量を唱える国『ブータン』が気になる!

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dochula
ブータンといえば、GNH・国民総幸福量を思い浮かべる人も多いはず。そのくらい世界的にGNHを大切にする国として浸透してきたブータンですが、ブータンとは一体どのような国なのか、基本情報をおさらいしてみましょう。


ブータンの基本情報
ブータンは北は中国と、南はインドに挟まれた、海に領域が接しない内陸国です。ヒマラヤ南面山麓に位置し、気候も南北で大きく変わりますが、基本的には日本同様明確な四季を持っています。観光向きのシーズンは3-5月の春と9-11月の秋と一般的には言われていますが、豊かな自然を持つ国なので、いつ訪れても大自然が迎え入れてくれます。
人口は約77万人、面積は約39k㎡、首都はティンプー、通貨はニュルタムです。

国王とGNH
ブータンは長年鎖国政策をとっていましたが、1971年に国連に加盟して以来、国民総幸福量を基本とした国づくりで存在感を強めきています。第3代ジグミ・ドルジ・ウォンチュック国王が【発展のゴールは『国民の繁栄と幸福』である】という考えを表し、第4代ジグミ・シンゲ・ウォンチュック国王が【『我々の国の方針は、国や国民の為に経的独立、繁栄、幸福を実現し国をまとめることだ』】と語ったことからも、ブータンがいかにGNHを大切にしているかが分かります。
またブータンでは国王が国民から尊敬されとても人気があります。その人気ぶりは、現ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク第5代国王が、立憲君主制への移行を発表した際、国民が反対したという逸話があるくらいです。ブータンの提唱するGNH・国民総幸福量とは、ざっくりいうならば、「経済的な豊かさではなく精神的な豊かさを重んじる」というものです。GNHを高めるため、ブータンでは4つの柱を基に9つの指標を打ち出しています。
**4つの柱 (4 Pillars)**
1.持続可能な社会経済開発 -Promotion of sustainable development-
2.環境保護 -Conservation of the natural environment-
3.伝統文化の振興 -Preservation and promotion of culturalvalues
4.優れた統治力 -Establishment of good governance-

**9つの指標 (9 Domains)**
1.心理的幸福 -Psychological Wellbeing –
2.時間の使い方とバランス -Time Use and Balance-
3.文化の多様性 -Cultural Diversity and Resilience-
4.地域の活力 -Community Vitality-
5.環境の多様性 -Ecological Diversity and Resilience –
6.良い統治 -Good Governance-
7.健康 -Health-
8.教育 -Education-
9.生活水準 -Living Standard-

日本との関係は
2016年にブータンと日本は国交30周年を迎えました。正式な外交関係は1986年に開始されたことになりますが、それより以前からブータンと日本には強い結びつきがあります。1958年に植物学者である中尾佐助氏が日本人として始めてブータンへの入国を許可されたのを皮切りに、1964年には農業指導者であり植物学者でもある西岡京治氏がブータンへ海外技術協力事業団として訪れブータンの農業発展に貢献しています。
西岡京治氏の功績を記念した「西岡チョルテン」

また現ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク第5代国王は、2011年に東日本大震災の半年後に来日し、追悼の意を表してくださっています。その際のスピーチの一文からも、ブータンと日本の強い絆を感じとることができます。
「私は日本に深い親愛の情を抱く、ごく普通の人間に過ぎません」「このような不幸からより強く、より大きく立ち上がれることができる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります」

さいごに
「経済的発展は成し遂げてきたけれども、何か大切なものを忘れてしまった気がする…」ふとそんなことが頭をよぎったときに、ブータンを訪れてみると、自らの生き方を見直す機会を与えてくれる国、それがブータンかもしれませんね。
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