旅行で気になることと言えば、天気ではないでしょうか。旅行中、全日程が雨だと折角の旅行気分も下がってしまいますよね。ブータンは熱帯モンスーン地域に位置しており、6~8月は雨期、9~5月は乾期とされています。「雨期に行きたい人はいない」って?いえ、そんなことはありません。雨期には雨期でしか味わえない魅力があります。この記事ではブータン旅行を決める上でポイントになってくる天気について紹介しながら、目的に合わせてベストシーズンをご案内します!
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【もくじ】
- ベストシーズン
- 雨期 6~8月
- 雨期 気になる降水量
- つまるところ、ブータンは一年中見どころアリ!
ベストシーズン
ブータンの観光ベストシーズンは乾期の9~5月とされています。空気が澄み渡り、快晴時にはドチュ・ラ峠からハッキリとヒマラヤ山脈を望むことができます。『ブータンに来たのだからヒマラヤ山脈をカメラにおさめたい!』という方は、9~11月にブータンに行かれることをオススメします。また、ブータンの観光はタクツァン僧院など山道を歩くことが多いので、ぬかるんだ道を大変な思いをして歩く必要がない乾期は観光客にも優しい時期と言えます。強いてブータンのベストシーズンのマイナス面を挙げるとしたら、飛行機やホテルが取りづらいことではないでしょうか。ブータンへ行く飛行機は2016年7月現在で2社しかないため、少ない座席数を世界中で取りあうこととなり、特にお祭り(ツェチュ)のシーズンはお祭りの3ヶ月前にはもう満席でフライトが取れない・・!なんてことも。ブータンでも大きなお祭りのパロ・ツェチュ、ティンプー・ツェチュを見に行かれる方は、早めに旅行会社へ連絡されることをオススメ致します。弊社でもツェチュ見学ツアーの手配は可能ですんので、お気軽にご相談下さい。
ドチュ・ラ峠から立派なヒマラヤ山脈が見えます

ドゥルックエアーの左側の席から見える景色に大興奮
雨期 6~8月
雨期というと観光客にとってマイナスのイメージが先に浮かんでくるでしょう。雨の中、傘をさしながらの観光・・・写真を撮るにも傘が写る、更に靴はびちゃびちゃ、あぁ靴下の中まで濡れちゃってるよ・・・と、快適なご旅行とは程遠いものを想像されてしまうのではないのでしょうか。率直に申し上げますと、その通り、ブータンの雨期は観光客にとって観光の際に大変なことが多いと言えます。大雨のときは土砂崩れで通行止めにあい予定が狂ったり、悪天候で国内線がフライトキャンセルになってブムタンへの道を閉ざされてしまったりと旅程に大打撃をくらうことも。ここまで聞くと、『雨期にブータンに行くのはやめよう』とほとんどの方が思われるでしょう。しかし、雨期にしか出会うことの出来ないブータンの花々があることはご存知でしょうか?ブータンのフラワートレッキングのシーズンは6~8月、つまり雨期にあたります。ブータンには、様々な種類の高山植物があり、珍しい高山植物を一目見ようと世界中から観光客がやってきます。ブータンの国花ブルーポピーが見られるのも6~7月です。最近ではウラとティンプーで開催されるマツタケフェスティバルに注目が集まっていますが、こちらも開催は8月です。雨期 気になる降水量
実際、雨期にはどのくらい雨が降るのでしょうか?少し古い資料になりますが、1990年から2012年の降雨量の平均を表にしてみました。月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
平均 | 6 | 8.2 | 27.8 | 118.8 | 179.3 | 357.3 | 423.2 | 380.8 | 252.6 | 93.4 | 9.9 | 3.6 |
*対象期間:1990年~2012年
4月頃から徐々に降雨量が多くなり、6月~8月にかけて本格的に雨期を迎えているのが一目でお分かりいただけると思います。ぜひご旅行のご参考にしてみてください。
つまるところ、ブータンは一年中見どころアリ!
雨期には観光面でそれなりのリスクはあるものの、フラワーハイキングで滅多に見ることのできない高山植物をみたり、マツタケフェスティバルに参加出来たりと雨期ならではの楽しみ方が充実しているブータン。目的を変えればベストシーズンとも言えるので、一年中がベストシーズン!と言ってしまっても良いのではないでしょうか。1回目のブータン旅行はベストシーズンに、2回目はマニアックに敢えて雨期を選ぶ・・・というのも良いかもしれません。いつ訪れてもその度に異なる顔を見せてくれるブータンに、皆様もきっと魅了されること間違いなし!ブータンの自然とブータン人の心の豊かさは一年を通して、触れることができますよ。