ブータンラボ

ブータンの国旗に描かれる龍。ブータンと龍の関係って?

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bhutan
いつ目にしても、思わず感嘆の声が漏れてしまうほど格好いいブータンの国旗。国旗に描かれるほどなので、ブータンを象徴するものであることは間違いなし。さてさてブータンと龍はどのような関係があるのでしょうか。


ブータンは「龍の国」
ブータンの正式表記は日本語ではブータン王国、英語ではKingdom of Bhutanで、通称ブータン(Bhutan)です。しかし、ブータン人は自国のことを「ドゥルック・ユル」と称します。ドゥルック=龍、ユル=国、つまり「龍の国」という意味です。(別説もあるにはありますが…)。国旗に描かれているのも頷けますね。

第5代国王の「心の龍」のスピーチ
現ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク第5代国王が、2011年に来日されたことは有名ですが、その際に東日本大震災で被災した子供たちに向けて「心の龍」についてスピーチをされたことはご存知でしょうか。このスピーチは感動的で勇気づけられるものであると同時に、ブータン人にとって龍の存在がいかに大切なものかが分かる内容となっていますので少しだけご紹介します。
~第5代国王の「心の龍」のスピーチ~
「みなさんは龍をみたことがありますか?私はあります。龍はひとりひとりの心の中にいます。私たちは“人格”という名の龍を持っています。龍は私たちみんなの心の中にいて、“経験”を食べて成長します。だから、年を重ね経験を積むほどその龍は強くなるのです。そして、感情をコントロールして生きていくことが大切です。みなさんも自分の龍を大きく素晴らしく、大切に育ててください」
いかがでしょうか。「龍は自分自身の心の中に棲んでいる。人は経験を積んで強くなる。そうすることで自分の龍が大きく素晴らしいものになる。」そのような強いメッセージがダイレクトに伝わってきますね。

日本との関係は
2016年にブータンと日本は国交30周年を迎えました。正式な外交関係は1986年に開始されたことになりますが、それより以前からブータンと日本には強い結びつきがあります。1958年に植物学者である中尾佐助が日本人として始めてブータンへの入国を許可されたのを皮切りに、1964年には農業指導者であり植物学者でもある西岡京治がブータンへ海外技術協力事業団として訪れブータンの農業発展に貢献しています。
また現ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク第5代国王は、2011年に東日本大震災の半年後に来日し、追悼の意を表してくださっています。その際のスピーチの一文からも、ブータンと日本の強い絆を感じとることができます。
「私は日本に深い親愛の情を抱く、ごく普通の人間に過ぎません」「このような不幸からより強く、より大きく立ち上がれることができる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります」

さいごに~ブータンと龍~
ブータンの首都・ティンプーに住むブータン人に「龍を見たことがありますか」ときいても、きっと「ない」と答える人がほとんどだと思います。それでも国王のスピーチに象徴されるように、ブータンと龍は切り離せない関係にあります。もちろん国旗にも描かれていますしね!ヒマラヤの山麓に位置するブータンには観光客には門戸が閉ざされているまだまだ未開の地が多くあります。もしかしたらもしかすると…、ブータンを守る龍が棲んでいるのかも…しれませんね。
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