ニュルタム
ニュルタムは、Nuと記されることが多く、レート変動はしますが、大体1Nu≒1.8円くらいです(2016年1月現在)。現在流通しているのは、紙幣で1000Nu、500Nu、100Nu、50Nu、20Nu、10Nu、5Nu、1Nuの8種類です。
過去には硬貨も流通していましたが、現代ではあまり実用的に使用されることはなく、お土産物屋さんで売られているのをみかける程度です。
紙幣に関しても、2006年以降順次各紙幣の更新が行われており、比較的早いスピードで紙幣が一新されていっています。
両替方法
ニュルタムは、ブータン国外での両替はかなり困難ですが、ブータン国内のティンプー・パロ・プンツォリン規模の都市であれば容易に両替・入手することが可能です。ブータン銀行、ブータン国立銀行、ドゥクPNB銀行などの支店・カウンターが多数あり、日本円・USドル・ユーロを始めとする主要通貨の両替が可能です。ただし、ティンプー・パロ・プンツォリン以外の郊外を訪れる際は、事前に都市で両替を済ませておきましょう。
また、ティンプー、パロのハイクラスのホテルではレセプションでも両替可能ですが、紙幣が揃っていないこともあるので注意が必要です。
パロ空港の銀行カウンターではニュルタムへの両替はもちろん、ニュルタムからの再両替も可能です。
しかし、基本的にはインドルピーまたはUSドルへの両替となり、手持ちがある場合は日本円への両替も可能ですので、まずは聞いてみると良いでしょう。
実際に使う場面
ここまでニュルタムの説明をしてきましたが、実際観光で訪れた人はあまりニュルタムを使う機会がないかもしれません。ブータンには海外からの観光客に対し公定料金を設定しており、移動・食事・宿泊等の全てが公定料金に含まれているため、一般的な観光であまりお金を使うことはないでしょう。
実際に現金を使う場面としては、主にレストランでの飲料代(公定料金に含まれる食事代とは別になります)、チップ、寺院でのお賽銭、そしてお土産物屋さんがあげられます。
チップについては欧米的な習慣はありませんが、ガイド、ドライバーに対するチップは一般化しています。
帰国直前に総額を渡すこともあれば、都度渡すこともあり、タイミングが分からないときは添乗員に聞いてみましょう。
寺院でのお賽銭については、5-10Nuを入れる人が多いようです。高額な紙幣しか持ち合わせがない場合は、お坊さんが両替もしてくれますので、一度ガイドに相談してみましょう。
またブータンではクレジットカードが使えるお店はまだ少ないので、いざというときのため、最低限の金額は両替しておくことをおすすめいたします。
チェトラム
ブータンの通過といえばニュルタムですが、実はチェトラムという通貨もあります。1ニュルタム(≒1.8円)=100チェトラムです。ですが、チェトラムは補助通貨なので、あまり見かけることはないようです。
さいごに
ブータンの通過、両替方法、利用場所など、少しはお分かりいただけましたでしょうか。公定料金が定められているブータンではあまり使う機会はありませんが、現地の通過に直に触れるのも旅の楽しみの一つですよね。
お土産物屋さんで硬貨が売られているなんてのも面白いですね。見かけたらぜひ手にしてみてくださいね。