観光客が始めてブータンの地に降り立つ場所-パロ国際空港。飛行機のタラップを降り、そこに広がるブータン独特の雰囲気にほとんどの人が「ここがブータンか・・・」と感動しています。そんなブータンと世界を繋ぐパロ国際空港ですが、実は『世界の危険な空港』にランクインしていることはご存知でしたでしょうか?『危険』というワードとは無縁とも思えるブータン、しかも空港で何が危険なの?!と思いますが、危険と言われる所以はその立地。山々の間に作られた空港なので、着陸時には機体が山肌を縫うように滑走路を目指します。それがどれだけ怖いかって?それは、実際に乗ってぜひ体験してみて下さいね。しかし裏を返せば、危険な空港に着陸できるということは、操縦するパイロットは高度な技術を持っているということ。安心して、スリル満点のフライトをお楽しみ頂けますよ。今回はそんなスリル溢れるフライトを終えて、ブータンで初めて入る建物『空港』に注目。入国~出国、待ち時間の過ごし方などをご紹介します。
さぁ、空港に到着!
『着いたー!』ブータンに到着する頃には、乗客は長旅の疲れもすっきりと吹き飛び、これから始まるブータンアドベンチャーにわくわくしていることでしょう。はやる気持ちを抑えながら、ゆっくりタラップを降りていきましょう。

焦らず、慎重に・・・
そんな乗客を優しい微笑みで迎えてくれるのは、第5代国王のジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃。最近王子がご誕生されたと日本でも話題になりましたね。

国王と王妃がお出迎え・・・♡
美しい国王夫妻に挨拶を済ませたら、いざ、ブータンに入国です。パロ国際空港はブータンの伝統様式の装飾が目をひきます。

細かい装飾に感動・・・!
建物の中に入るとすぐに入国審査です。撮影NGのため残念ながら写真はありません。ここで必要なのは、パスポート、ビザと機内で配られた入国カード。スムーズに審査出来る様、必要事項は全て機内で書いておきましょう。
入国審査を終えると、すぐにバゲージクレームが。ここで荷物をピックアップして、税関を通ります。ここ注意して欲しいのは、タバコ。ブータンでは外国人は一人あたり1カートンのタバコの持込みが許可されておりますが、200%の関税がかかることをお忘れなく!うっかり日本の感覚で行くと、アイタタタ・・・となってしまうので、是非頭の片隅に置いてくださいね。チェックが完了したら、税関申告書が返却されます。この税関申告書は出国時に必要となるので、必ず保管してください。
空港を出る前に・・・
『荷物ピックアップ、OK!税関、OK!さて、空港を出てガイドとドライバーと合流~♪』・・・のその前に。両替、お忘れではないですか?ブータンの通貨ニュルタム(Nu)は日本や乗継地のバンコクで両替することが出来ません。従ってブータンで最初に訪れる両替チャンスは空港というわけです。レストランやホテルでは米ドルも使用できますが、サブジバザールなど市場での買い物では現地通貨があると便利ですなので、『あまり使わないかな・・・』と思ってもまずは5,000円両替しておくと良いですよ。
ガイド&ドライバーとミーティング
『両替もOK!・・・さて次は?』ようやく、ガイドとドライバーとご対面です。ガイドとドライバーは空港内に入ることが出来ないので、基本的に空港のすぐ外で待っています。旅行会社から支給される日本語表記のミーティングボードや、自作のミーティングボードを持って、ガイドたちは遥々ブータンにやってきてくれたお客様と会うのを楽しみに待っています。

大きな声でクズザンポー!
ブータン出国
『また来るね、ブータン!』安らぎをくれたブータンともお別れの時。ブータン最後の思い出となるのは、やっぱりパロ国際空港です。旅をナビゲートしてくれたガイドとドライバーとは、空港入り口でお別れです。空港入り口で係員に航空券を提示して、中へと入ります。中では、X線で荷物検査を受けた後、カウンターにて搭乗手続きを受けます。タイ航空への乗り継ぎがある場合はここでタイ航空の航空券の提示をお忘れなく。搭乗手続きが終わったら、バゲージタグはなくさないようにしまっておきましょう。
出国手続き~手荷物検査まで
搭乗手続きが終わったら、次は出国手続きです。パスポート、搭乗券、出国カードを用意し、係員に提示をします。その後、税関にて入国時に返却された税関申告書を提示し、手荷物検査へ進みます。ここでのチェックは厳しめです。搭乗券の裏にスタンプを押してもらいましょう。待合室での過ごし方
『あとは飛行機に乗るだけ!・・・何しよう?』待合室はさほど広くありません。待合室には簡単なお土産屋さんがあり、そこでは民芸品やドリンク、スナックが購入できます。街中でお土産を買いそびれた、または両替したニュルタムが余っちゃったなんて方はぜひ覗いてみてくださいね。免税店では、米ドル、ニュルタム、タイバーツなどが使えます。また、待合室では無料Wi-Fiが使えます。ブータンの最後の思い出をSNSにアップ!なんてことも出来ますよ♪

免税店だってあります♪
まとめ
パロ国際空港はこぢんまりとしていて、迷子になることもなく非常にシンプルな空港だということがお分かり頂けましたでしょうか?実はこのパロ国際空港、2016年3月18日に新しいターミナルをオープンしました。500人を収容できる新ターミナルは現在、到着ターミナルとして使用されています。ブータンの訪問者が増え、バージョンアップしたパロ国際空港の今後に注目です!